寝起きで肌がかゆいのは乾燥が原因かも?乾燥の原因とかゆみ対策を考える

寝起きで肌がかゆいのは乾燥が原因かも?

 

×寝起きで体がかゆい!毎日ベッドの上でもがいてる。。

実はその悩み。
肌の乾燥のせいではありませんか?

ちなみに、カラダの中心から離れている部分(末端)ほど皮脂が少ないため、手足や頭などの部分は乾燥しやすく、特に悩みが多いんです。

肌が乾燥すると、ポロポロと落ちるように皮がむけたり、白い粉が吹いたりといった症状が出ることがあり、それらに伴い「かゆみ」も出てきます。

初めは、少しかゆいだけで肌の表面に問題はないかもしれません。ですが、乾燥が進んでしまったりかゆくて肌を掻いてしまったことで上記のような症状が出る場合があります。

 

また、乾燥した肌は放っておくと悪化し、外からの刺激やアレルゲンをブロックしてくれる機能が弱っていきます。その結果アトピー性皮膚炎などのようなかゆみ・症状が「強く」「長い」病気になってしまうリスクもありますので、しっかり対策して治すようにしましょう。

 

乾燥すると肌がかゆい理由

 

通常、外からの刺激やアレルゲンを入れないための「バリア機能」というものが肌には存在します。そのバリア機能が正常に働いていると、肌の水分も保たれ簡単に刺激やアレルゲンを通しづらくなります。

ですが、乾燥している肌というのは、そのバリア機能が弱まったことで水分が蒸発し保たれていない可能性があります。

さらに、刺激にも敏感になるため普段なら何も感じないような些細な擦れや衝撃にも敏感になってしまい、かゆみが出てきます。掻くことでさらにカサカサになったり、赤むけになったり目に見える異常が出てくるなど肌の状態を悪化させることにも繋がります。

 

今回の場合、寝起きに肌が乾燥してしまうということは、前夜の行動や睡眠中に原因があるかもしれません。

寝起きの肌が乾燥する原因ってなに?

  1. 夜のスキンケア
  2. お風呂ルール
  3. ストレス
  4. 睡眠
  5. エアコン
  6. ダニやほこり

夜のスキンケア

夜のスキンケアは、翌朝の肌の状態に直結します。寝起きで肌がかゆいのは、正しくスキンケア出来ていないからかもしれません。乾燥してしまう肌には寝る前までにどのようなスキンケアが必要でしょうか。

入浴後のルール

まず、初めに大事なのが入浴後です。実際は1日の中でお風呂上りがもっとも肌が乾燥しやすいのを知っていましたか?

乾燥には、油性成分を含む低刺激な保湿剤で入浴後10分以内に肌をケアすることがオススメです。皮膚の水分量が高いうちに保湿をするのが乾燥に効果的だからです。さらに肌細胞は水分を含むことで柔らかくなっているので通常時よりも浸透率が高いことも理由のひとつです。

遅くても30分以内にはケアしないと、入浴前よりも肌が乾燥した状態になる可能性があるので気を付けましょう。

 化粧水は、2-3回に分けて使用するとより浸透してくれるので、保湿効果アップ!

 

クレンジング・洗顔の注意点

中には、クレンジングや洗顔でしっかり汚れを落とさないと!と洗浄力の強いものを使う人もいますが、実はそれが肌の乾燥を作っている可能性があります。

また、「界面活性剤」を知っていますか?聞いたことがあるという人は多いと思います。
この界面活性剤というのは「油」と「水」どちらも落としてくれる能力を持っています。クレンジング料やせっけん、衣類などに使う洗剤にも使われているものですが、界面活性剤が多いクレンジング料は汚れをしっかり落とせる一方で肌への負担が大きいので、できる限り添加物の少ないタイプを探すのがベターでしょう。

現在では「無添加」が売りの商品も多くありますね。

ちなみに夜の洗顔は、寝る前よりも入浴時がオススメです。
なぜなら、入浴時には毛穴が開くので、寝る前よりも効率的に汚れを落とせるためです。

 

寝る前の再保湿

実は、入浴後に十分スキンケアしたからもう大丈夫でしょ!と思っている人は詰めが甘いかもしれません。
特に寝起きで肌が乾燥してかゆい人は、お風呂上がりの保湿だけでは十分でない可能性があります。

実は、寝る前にもう一度保湿することが睡眠中の乾燥から肌を守ってくれます。意外とそこまで保湿にこだわっている人は少ないです。

寝る前にもう一度スキンケアした方がいいワケとしては、睡眠中の乾燥を防ぐだけではなく、肌のターンオーバーをサポートしてくれる効果が期待できるからです。

表皮や角層などで細胞が生まれ変わることをターンオーバーと呼びます。
正しい間隔でターンオーバーが行われることで健康な肌を維持できるのですが、角質が乾燥してると間隔が早まってしまうことがあります。ターンオーバーは睡眠中に行われますから、夜の保湿で正しく肌を生まれ変わらせましょう。

 

  • 寝る前の再保湿にオススメなのはナイトクリームです。

ナイトクリームとは、寝ている間の保湿をメインとしているクリームなので通常の保湿剤などと比べて油分などが多く保湿能力が高いものが多いので、寝起きの肌がしっとりします。女性の場合は、メイクによる肌へのダメージを回復しつつ、翌朝の化粧乗りが良くなる期待もできます。

面倒な場合、シートマスクなどを肌に乗せるだけ、というのも一つの選択肢ではありますが、乗せたまま寝てしまうなど長時間放置してしまうのは逆に肌によくないので注意してください。基本的には全身用のナイトクリームがそのまま寝るだけですし、乾燥の気になる細かいところにも塗り込めるので便利です。

ひとつ付け足すとしたら、ナイトクリームは美容成分が多く含まれているものもあるため、自分の肌との相性を見て決めるべきではあります。合わないものは続けるべきではありません。

 

お風呂ルール

お風呂の温度はぬるめで15分以内が目安

高温で長時間の入浴は肌を乾燥させる危険性があります。
肌の乾燥を避けたい場合は、お風呂の温度は大体40℃以下を目安にして、浸かるのは15分以内にすることをオススメします。

シャワーの注意点

  • 高温は皮脂を落としすぎる!

シャワーも高温にすればするほど肌にある皮脂を必要以上に落としてしまい乾燥の原因になる可能性があるので、冬なんかはあっついシャワーを浴びたい!なんて人も注意しなければなりません。

  • 水圧が強いと肌を刺激する!

シャワーの水圧が強いと肌にある皮脂や角質が必要以上に落ちてしまい乾燥の原因につながります。

 

他にも、「シャワーを長時間浴び続ける」「顔に直接シャワーを当てる」などの行為は肌の乾燥のもとになる可能性があるのでオススメできません。

 

お風呂アイテムは優しいものを使用

シャンプー・ボディーソープは、×界面活性剤、防腐剤、シリコン、香料、着色料の少ないもので、◎保湿成分のセラミドや、天然の植物油などが含まれているものを選ぶと無難でしょう。

 

オススメのボディータオルの素材は、ポリ乳酸綿(コットン)です。

綿(コットン)は、柔らかく肌にも優しいのですが、泡が立ちづらく洗っている感が薄い。泡立ち対策としては、はじめから泡で出てくるタイプのボディーソープを使うとよいでしょう。

ポリ乳酸はトウモロコシを主成分としている合成繊維です。肌と同じく弱酸性で柔らかいタッチの繊維にもかかわらず泡立ちが良く、しっかり乾くので万能な繊維とも言えます。

 

ちなみに、「ナイロン」「ポリエステル」などはよくあるボディータオルの素材ですが、泡立ちはよいものの固く強いところが特徴で肌のダメージを気にするならオススメできるタイプではありません。

麻(リネン)なども固めの素材なので、敏感肌や乾燥肌には向きません。

洗い方で皮膚が傷つく

シャンプーをする際につい爪を立てて頭を洗ってしまうと頭皮に傷をつけてしまい、傷ができるだけでなくバリア機能が損なわれてしまうかもしれません。体をごしごし洗うのも同様です、つい気持ちよくてそのように洗ってしまう人の気持ちもわかりますが、必要以上な洗浄が寝起きで肌がかゆい原因かもしれません。

一方、肌にボディーソープやシャンプーの成分が残ってしまっても肌荒れや乾燥の原因となるので、すすぎ残しなどには十分に気を付けましょう。

ストレス管理

意外かもしれませんが、人は何らかの形でストレスを感じると、肌のバリア機能や皮膚に必要な成分の生成に悪影響を及ぼすということが様々な研究結果によって明らかになってきました。難しいのは、ストレスというのは目に見えるものではないのに人体への影響がすさまじいということです。なのでストレス管理において大切なことは、どんなことがストレスにつながっているのかしっかり理解し改善していくことです。

特に寝る前にストレスを感じる行動をとっている場合は、翌朝の肌の乾燥に直接的または間接的につながっているかもしれません。

代表的なのは、寝る前のスマホです。

寝る前にスマホを見ると睡眠の質が落ちるという話は周知の事実です。スマホを寝る前に見てしまうとストレスにつながってしまうこともわかってきています。

 

実はストレスというのは、睡眠と密接にかかわっているものです。「スマホの影響で寝れなくなってしまった」というのは人にストレスを与えますし、睡眠の質や量が落ちてしまうことも翌日のストレス度を大きく上げます。また、それをストレスに感じることで、それがまたもや睡眠に悪影響を及ぼします。いわゆる悪循環というやつです。

一見、寝起きで肌がかゆいのとストレスは関係ないと思ってしまいがちですが、大いに関係していることをしっかり心にとめておきましょう。ストレスフリーは美肌への第一歩です。

もし、心当たりがあるなら、寝る前のスマホの使用をやめることから始めてみてもいいでしょう。

 

睡眠

睡眠に問題があると、カラダが本来の役割を十分に果たせなくなってきます。睡眠中に分泌される成長ホルモンが十分に分泌されなくなることで肌のターンオーバー(生まれ変わり)が遅れるなど、複数の悪影響があります。

人によっては、全然寝れなかった日の寝起きは肌の調子が悪く、乾燥やかゆみが出るなとすぐ分かるほどの違いが出る人もいるでしょう。

夜更かしをせず、睡眠の量と質をしっかり確保することが大切です。上記でも説明した通り、ストレスと睡眠は密接な関係にあるので、睡眠を適切にとることでストレスの管理も楽になります。

 

エアコン

毎日特に工夫もせずに、長時間エアコンをつけっぱなしで過ごしているという人は、知らないところで肌の乾燥が進んでいることに気づいていません。クーラーに直接当たりっぱなしで寝てしまった日には、寝起きの肌は乾燥し放題です。かゆくても掻かずしっかり保湿しましょう。

「エアコンはこまめに調整すること」、「直接風に当たらないこと」それらを理解したうえで、冬は加湿器などを使って部屋が乾燥しないようにすることが非常に大切です。

加湿器の代用としてはカーテンに霧吹きをかけたり、湿ったタオルを部屋で干すなどが考えられます。エアコンによる肌の乾燥を防ぐには、工夫をして常に適切な湿度を保てるように気を配らなければなりません。

ダニやほこり

ダニやほこりなど、乾燥した肌にプラスアルファでアレルゲンが入るとかゆみが強くなりアトピー性皮膚炎などに発展する可能性もあるので十分に気を配りましょう。定期的に掃除をすることや除菌など衛生面に気を配る必要があります。

最近寝起きで肌がとてもかゆい、全身がムズムズして毎日ストレス。それは、あなたの寝室やベッドの環境が悪いせいかもしれません。特に、最近肌にブツブツが出てくるようになったりかゆみがとても強くなってきたと感じていたとしたら、ダニやほこりのようなアレルゲンが周りにたくさん存在してるかもしれません。

ほこり」押さえるべきポイント

  1. 部屋に置くモノを極力減らす
    シンプルにすることでほこりはたまりづらく、また掃除がしやすいメリットもあります。
  2. カーテンや家具などは布製品ばかりにしない
    ほこりの主成分である繊維のクズは、布製品からも出てしまいます。オススメはレザー製に変えること。
  3. 定期的な掃除を怠らない

この3つを徹底できると、ほこりは通常以下に抑えることができるでしょう。

ダニ」押さえるべきポイント

  1. 湿度は高くしすぎない
    ダニは湿度60%以上の環境を好みます。こまめに換気などを行って寝室の湿度が60%以下になるように気を付けましょう。
  2. こまめに掃除する
    ダニは人の髪の毛のフケ等も栄養とします。また、ダニの死骸はアレルギーなどの発生原因にもなるのでそれらをしっかり掃除でなくすことが大切です。
  3. ダニ用の製品を使用
    上記の2つを行ってもまだ不安な人は、ダニを退治してくれる製品や業者はたくさんあるので頼ってみてもいいかもしれません。

 

寝起きで肌がかゆいのはなぜ?「まとめ」

  1. 寝起きで肌がかゆいのは乾燥が原因の可能性も。
  2. 乾燥すると肌がかゆいのは乾燥することで皮膚を守れなくなり刺激やアレルゲンが入りやすくなるから。
  3. 寝起きの肌が乾燥する原因は睡眠中や夜の行動に原因がある可能性。
  • 夜のスキンケア
  • お風呂ルール
  • ストレス
  • 睡眠
  • エアコン
  • ダニやほこり

 

かゆみが激しい場合や明らかに皮膚炎のようになっている等の場合は、はじめに病院で受診することをオススメします。