かゆくないのに肌を掻いてしまう「掻き癖」の正体と治し方!

 

かゆくないのに何で掻いちゃうのも~💢

仕事で大事な時、異性と会った時

皮膚に残る跡がコンプレックスで自信が持てない。

でも、掻くのをやめられない、やめ方が分からない。ダメだと分かっているのに。

 

これらは、皮膚炎を経験したことのある人なら陥りやすい悩みのひとつで、「掻き癖」と呼ばれている症状が原因かもしれません。

 

かゆくないのに掻いてしまう原因は「掻き癖」かも

 

掻き癖とは、皮膚むしり症やスキンシッピングとも呼ばれ、「かゆみ」とは関係なく肌を掻いてしまう症状です。緊張やストレスなど主に精神的な負担がかかるときに「安心感」をカラダが求めて無意識に出てしまう場合が多いようです。

 

例えばこのような流れがあります。

 

皮膚炎⇒かゆくて掻く⇒かゆみが落ち着く⇒すっきり 

 

この流れを繰り返すと、掻く=安心とカラダと脳が覚えてしまうわけです。そうすると、皮膚炎を悪化させる要素になりますし、せっかく皮膚炎が治ったという人でも「掻き癖」が残ってしまい皮膚炎を再発、または掻き傷の原因になるということがあります。こうしてかゆくないのに掻いてしまうという流れが完成するわけです。

 

つまり、掻き癖⇒精神的依存であり、掻くことが一種の精神安定剤のようになってしまっていると言えます。

 

例えば、イライラすると貧乏ゆすりがひどくなったりする人はいませんか。私もそんな人間の一人なんですが、やっぱりやらないと気が済まない、というか無意識のうちにやってしまっています。一種のルーティーンのようになってしまっているんですかね。

掻き癖に関しても近いことが言えると思っています。緊張やストレスからどうにか逃げたいと思う時自然と出てしまうものです。

 

「かゆくないのに掻いてしまう」を無くすために大切なこと

そのように、人の癖というのは非常に厄介ですが、まずは自分をしっかり分析することが大切です。

 

かゆくないのに掻いてしまう原因が自分の「掻き癖」にあるということ。そして、自分の場合その掻き癖がどのようなタイミングで原因で出てしまっているのか。それをまずは自覚することが非常に大切です。

 

理解して初めて症状と向き合えますから。

 

ですが、「掻き癖」には、残念ながら確率された治療法というのは存在しないようです。

 

なので、病院へ行けば治るというような単純なものでもありません。なぜなら、どれだけ外部から働きかけようと、結局自分の意思次第で肌を掻いてしまえるからです。

 

掻き癖というのは精神的なモノなので皮膚科や病院へ行っても治すことが困難とされています。

 

じゃあなんとなく、掻かないように我慢しよう。それだけだとその傷をまた作ってしまうのが目に見えていますし、無意識に掻く癖がある以上は、睡眠中などに掻いてしまう可能性は高くなります。

 

こんな話を聞いていると、「掻き癖」というのは非常に完治が困難な症状であることを理解していただけるかと思いますが、

自分について分析してみたところで対策が思いつかない。結局メンタルか。( ノД`)

と改善することをあきらめないでほしいです。

 

「掻き癖」経験者を対象にしたアンケート

 

そこで、実際に「掻き癖」経験者20名に対して、

かゆくないのに掻いてしまう「掻き癖」についてあなたの経験を教えてください。

というようなアンケートを行いました。

 

初めに、そのアンケートで”あなたの「掻き癖」の現状を教えてください。”という趣旨の質問をしたところ。

 

 

このような結果になりました。

 

今回のアンケート結果では、「改善はしているものの完治には至らない」という人が多数を占めているようです。

また、約3割の人々はいまだ掻き癖に有効な手段を見つけられていないという結果になりました。

 

前述しましたが、「掻き癖」は治すのが困難だと言われています。そのため、このアンケート結果を見ても、やはりこんな感じか。と思えます。

 

正直、これをすれば治ります、と悩む人の背中を押したいと心底思うのですが、今回の「掻き癖」のケースにおいては、個々で解決の方法が異なる可能性がありますし、断言することができません。

 

なので、最後にこのアンケートにおいて、「完治した」「改善した」と答えた人の体験談の中から最も有用なものを載せておきますので、参考にしていただければ幸いです。

 

掻き癖が完治/改善した実例を紹介 

※クリックして閲覧が可能です。

 

周りに協力してもらうことが大事!  20歳 女性
悩み


当時少しでもストレスを感じるとすぐに手の甲を掻きむしってしまっていました。ストレスだけでなく、不安になったり少しの気持ちの変化でも無意識に掻いていることがありました。赤むけになり傷ができてもその傷が治るとすぐにまた掻いてしまい、常に手の甲には傷がある状態でした。ガーゼを貼っているときでも、手の甲が無理なら他のところと位置を変えてしまい、傷は増えていく一方でした。親から止められても、自分でも掻くことを辞めたいと思っても、辞められない自分にストレスを感じ、また掻いてしまうという悪循環から抜け出せず、自分ではどうしようもないと感じており、それが一番の悩みでした。


解決策


私は主に手の甲を掻いてしまっていたので、手の甲にガーゼを貼ったり包帯を巻いたりして、無意識にそこに指がいっても掻こうとするときに自分で何をしようとしていたのか分かるようにしました。これは、他の部位を掻いてしまうという行為に変わっただけで特に改善されることはありませんでした。次に行った方法は、ストレスや不安など無意識に掻いてしまうときに一度深呼吸をするということと、家族に毎日話を聞いてもらうこと、友達にも相談して家族と友達に掻いていると気付いたら止めてもらうという方法を一気に試みました。これらの方法は全て効果がありました。まず、一度深呼吸をすると無意識に掻いてしまってもその行為中に気付くので気持ちを落ち着かせることができ、掻くのを辞めたいという気持ちを思い出します。家族に毎日話を聞いてもらうことについては、ストレスや不安を溜めないということを目的としています。一日感じたストレスや不安を吐き出すことで、気持ちもすっきりして次の日に持ち越すことが無くなりました。最後に、家族と友達に見ていてもらうということです。止められてもなかなかその行為を辞めることはできませんが、毎回止められると掻く行為も少なくなり、自分もこの人の前で掻くと止められると分かるので我慢するようになりました。これらの方法を一年ほど行うことで完治することができました。私は、全てを一気に行ったことが一番良かったことなのではないかと思っています。どれか一つが欠けても完治は難しく思えるような、それぞれが補い合っていた方法だったことを完治した後、冷静に考えたとき思いました。

 

キズパワーパッドと趣味で完治!  36歳 女性
悩み


テレビや動画を見ている時など、手指を動かさない時に無意識に左手の親指のはらを掻いてしまっていました。切り傷ができていても血がでるまで無意識に掻いていたこともありました。切り傷を避けるように、まだ切れていない箇所まで掻いてしまうため指がボロボロでした。


解決策


最初は市販の安い絆創膏を貼っていたのですが、また無意識に掻いてしまうためすぐにとれてしまっていました。
そこで同じ市販ですがキズパワーパッド専用の絆創膏を買いました。指サイズの物ではなく大きめサイズの物をきつめにはりました。その上にホームセンターなどで売られている布製の薄手の手袋を常時身に着けていました。季節は冬でしたので、暑さ等は特にきになりませんでした。一度キズパワーパッドを貼れると3日間はそのままでもいけました。3日に1度のペースで張替えをし、1週間ほどでキレイになりました。あと、どうしても手持無沙汰の時に搔いてしまっていたので、テレビ等で時間をつぶすのではなく、資格の勉強や、イラストを描く等の手指を使う趣味に変えました。

 

どんな精神疾患や悪癖にも”生活習慣”で解決  31歳 男性
悩み


もともと精神疾患とアトピーを併発しており、朝方に調子が悪くその際に右腕の上腕や左の頬をひっかく癖がついてしまった。上腕なら服に袖を通していれば他者から見てもわからないが左の頬となると人目に付くのでとても厄介な症状だと思っていた。また少しでもイライラするとこのような症状が出るので抗不安薬は欠かせないものとなっていた。


解決策


精神科医から言われていたのはどのような精神疾患、悪癖にも対応できる方法として、睡眠、運動、朝の早起き、投薬、禁酒を提案されていたのですべてを実行して併発している精神疾患との経過を観察していた。この中でももっとも自分に効果があったのは朝の早起きと運動であった、薬によって疾患を抑えると同時にやはり大事なのは「資本となる体のリズムを整える」ことだった。その効果は、はっきりと言って即効性のあるものではなかったが、人の目に積極的に触れる仕事に従事していたためどうしても搔き癖と気分の障害を自分の中から減らしていかなくてはならなかったため、少し無理してでも医師を信じ1か月、2か月、3か月と続けるうちに「あ、今自分右手を搔こうとしてるな」と冷静に俯瞰することができるようになった、医師曰く脳の中にはセロトニンという興奮を鎮静する成分が分泌される機関があるということでその部分を生活リズムを整えることで再度活性化させてやることでたいていの悪癖や精神疾患は改善、もしくはコントロールできる状態に向かうという、自分もこれらを試してみてその見解は正しいものだと実感した。

 

・産後に何事もなかったのかのように治った。

・”掻きたいと思っている自分”を客観的に観察し続けると、時間とともに欲求がなくなった。(マインドフルネス)

・掻く前のワンクッション(冬場の手袋など)で掻きたくても掻きづらい状況を作る。

・ストレスから解放される

 

 

かゆくないのに掻いてしまう”掻き癖”のまとめ

 

  1. 掻くこと=安心 と体が覚えてしまう
  2. 掻き癖ができるからかゆくもないのに掻いてしまう
  3. 掻き癖は、精神的ストレスなどから”安心”を得るために起こりやすい行動
  4. 掻き癖は、確率した治療法がない⇒治すのが困難
  5. 完治/改善した人からのアドバイスは、「ストレスからの解放」「生活習慣」「掻く前に自分を客観視すること」「周りに掻くのを止めてもらう」「物理的に掻きづらくしてしまう」のようなものだった。